アルピニズムと死 山野井泰史著
2014年 11月 28日
フリーソロクライマーである山野井泰史氏のブログです。
彼の、山に対する気持、考え方に憧れてときどき訪れることがあります。
きっかけは、2002年にギャチュン・カン北壁登頂後の壮絶な下降から奇跡的に
生還したその極限のクライミングを描いた沢木耕太郎著「凍」を読んだ時から
です。
2014年10月23日の記事で、本が出たことを知り、すぐにアマゾンで購入しました。
「より高きを目指し、より困難なルートを登る」そんな登り方がアルピニズムだと理解している。
彼のこれまでの登攀記録を見ると、彼がアルピニズムを追求してことが解る。現代では、無酸素で8000m級の山に登るだけでなく、より困難なルートを登攀するスタイルが、アルピニズムではないかと自分なりに判断をしています。
彼の考え方から、学べることは沢山あります。
【山野井語録集】は下記のとおりですが、自分なりにアレンジして肝に命じています。
◦登る行為すべてが楽しい。
◦ソロクライマーは100%近く死んでいるけど、それはいつもひとりで登っているから。
楽しい登山もないと寿命が延びない。
◦挑戦的なクライミングは年に1回で十分。
◦怖さを忘れて鈍感になる事はきわめて危険。
◦山では寝なくて大丈夫。3日間ぐらいならば、普通に行動できる。
◦5年先を考えないと、ステップアップしていけない。
◦登る山と対峙したときに、自然に集中できるようでなければ、その山を登るのはやめたほうが
いいかもしれない。
◦足りないのではと思うくらい大胆に荷物を減らせば、スピードはあがるし、大自然を強く感じられる。
エキスパートになるにしたがい、体につけるものは少なくすべき。